レースが雨の場合に用意したいもの
雨の日のレースは、滑ったり転んだりする危険性があるため、注意が必要です。また、雨で体温が下がるため、体調管理にも注意してください。きちんと対策をすれば、楽しく安全に走ることができます。
● 濡れてもいい服装
身体が冷えてしまうとパフォーマンスも低下してしまいます。ですので、ランニング用のベストタイプや袖首穴を空けたゴミ袋、ポンチョなどを着用することをオススメします。ゼッケンが見えるよう透明または半透明のものを選びましょう。ポンチョなどは蒸れが気になるので着ないという方もいるでしょう。その場合、撥水加工のあるものや速乾性に優れた素材を選ぶと良いです。
● つばのあるキャップ
つばのあるキャップは、雨の日の必需品です。雨が降っていると雨粒が、直接目に入ってきて、視界が悪くなってしまいます。ですので、つばのあるキャップを被って雨を避けましょう。髪が濡れて、髪から雨の雫が落ちてくることも避けられます。クリアサングラスも目に雨が入るのを防いでくれ、目を保護するには効果的です。ですが、つばのあるキャップを被れば、それほど問題にならないでしょう。
● シューズと靴下の雨対策
雨の日のレースでは、防水シューズを履いたり、シューズに防水スプレーをかけることをオススメします。雨に濡れた状態で走る続けると、足の皮膚がふやけてしまいます。また、マメができやすくなり、痛みが出る可能性もあります。防水スプレーは、2〜3日前から数回重ねてかけておくと効果的です。また、靴下は綿だと雨を吸って重たくなるので、速乾性のある素材を選びましょう。
● グローブ
● ワセリンを塗る
ワセリンは雨の大会で大活躍します。ワセリンを塗ることで、油膜ができ撥水効果もありますし、保温効果もあります。保温のために肌が露出しているところや、特に首回りやお腹、足などに塗ると良いです。足に塗っておくことで、シューズや靴下が濡れても雨を弾いてくれます。そのため、ふやけやマメの予防になります。ワセリン以外に、ホットジェルもオススメです。
● スタート前は暖かく
体を温めた状態でスタートしないと、パフォーマンスの低下や、思わぬ故障につながります。荷物を預けるまではレインコートだけでなく、傘を差して濡れないようにしましょう。大きな大会では、スタート待ちの時点でびしょ濡れになることもあります。整列後はレインコートの中に捨ててもいいバスタオルを羽織って体を温めておきましょう。レース開始後、給水所のゴミ箱に捨てるという方も多いようです。
● 足元に注意
道路の白線、マンホールの蓋、落ち葉や石などは雨で滑りやすくなっており、バランスを取るのに注意が必要です。余裕があれば、前方を注視し足元の危険を事前に察知できるようにしましょう。水たまりを飛び越えようとジャンプするのは、余計な体力を使うのでやめましょう。靴の濡れが気にならないなら、浅い水たまり程度は気にしない方が早く走れる場合もあります。
● タイムを気にしない
雨の日の大会では、体が冷えて体力が消耗したり、筋肉が硬直するなど、特に後半のペースが落ちがちになります。雨の日は、ネガティブスプリットで後半に速度を上げるより、イーブンペースで走るくらいの方が、タイムが出やすいと言われています。体温を上げるために、始めは少しペースアップして走るのも戦略の一つです。タイムを忘れて、ただレースを楽しむことも有効です。
● 着替えの用意
雨のレース後は、すぐに身体を拭けるように、車の中やレース会場の荷物預かり所などで、バスタオルや着替えなどを手に入れられるようにしておきましょう。レース後はできるだけ早く全身を着替え、筋肉を温め、ハードな運動の後に起こる免疫機能の低下を防ぐのが最善です。帰宅したら温かいご飯や飲み物を摂り、湯船に浸かるなどして、よく体を温めて早めに就寝しましょう。
● 雨の日にシミュレーション
マラソン大会当日にどのような天候や気温になるかは分からないので、当日に天候に恵まれないのは仕方のないことです。トレーニングの日が雨だったときに、雨の中を走ることを体験しておくことは良いことです。雨の中を走るのはあまり楽しくありませんが、雨の中でレースに向けて心理的な準備をすることは、良い経験となります。