サッカーでの持久力を向上するには
選手やチームの悩みで多いのが「試合で走れるようになりたい」です。つまり、試合の後半でもバテないように持久力を高めたいということです。ですが、どうやったらサッカーでの持久力が高まるでしょうか。
持久力とは何なのか?
サッカーは持久力が求められるスポーツです。その持久力は「最大酸素摂取量」と「乳酸性作業域値」によってあらわすことができます。つまり、酸素を沢山取り入れることができ、乳酸が溜まりにくい状態が持久力の向上に繋がるという訳です。では、「最大酸素摂取量」と「乳酸性作業域値」を高めるにはどうしたら良いでしょうか。
最大酸素摂取量を高めるには
最大酸素摂取量(VO2max)は、1分間に体内に取り込まれる酸素の最大量のことを指します。VO2maxは遺伝的な影響を受けます。持久性トレーニングにより、平均して10~20%向上すると言われています。さらに、遺伝的に恵まれた人は、最大で50%程度向上するともいわれています。VO2maxを向上させるためのトレーニングとして、インターバルトレーニングがあります。
乳酸性作業閾値を高めるには
乳酸性作業閾値(LT値)は、乳酸の産生量が消費量を超えるポイント地点のことです。糖がエネルギーになる際に、乳酸は副産物として産まれます。LT値を超えるまでは、乳酸が産生しても消費する速度が追いついています。ですので、一定以上は値が上昇しません。ところが、LT値を超えると、糖の利用が高まります。乳酸の消費よりも産生の方が多くなり、血液中の乳酸濃度が上がっていきます。
LT値は、ややきついがこの強度ならばどこまででも続ることができるという感覚です。LTが高いということは、長時間運動をし続けられるということです。つまり、持久力が向上するということです。LT値を向上させるためのトレーニングとして、テンポ走やクルーズインターバル走などがあります。
LT値を高めるカツサプ
カツサプは回遊魚のペプチドを主成分とするサプリメントです。カツオなどの回遊魚は、乳酸処理能力に優れています。そのため、泳ぎ続けることができます。その乳酸処理能力の秘訣は、ペプチドによるものです。回遊魚1.5kg分(8粒で)のペプチドを使用したカツサプを摂取することで、LTを向上できる可能性があります。
LT値の実験
8名のランナーに対して、カツサプ無摂取時と摂取時で、レッドミルを用いて段階的にペースを上げ3分間のランニングを6回行いLT値を測定しました。この実験で、カツサプを摂取した場合には、血中乳酸濃度が減少しLT値が高く(右にシフト)なりました。これは、楽に走れる最速ペースが上がったことを示します。つまり、持久力が向上したことを意味します。
参考文献:エリートサッカー選手の最大酸素摂取量と血中乳酸蓄積開始点