マラソン大会に向けた疲労対策!
マラソン大会前の疲労は本番にも影響
万全のコンディションでレースを迎えられることがベストです。しかし、レース前に疲労が残っているランナーも多いようです。疲労が残った状態でマラソン大会を迎えると、思うようにスピードが出せません。また、早く疲れてしまったりと、思うような走りができません。それどころか、疲労の蓄積によって怪我を招いてしまう恐れもあります。疲労抜きを行うことで、本番のパフォーマンスが2〜5%向上するとも言われています。
マラソンでの疲労の原因は筋肉疲労
疲労は、肉体的疲労、精神的疲労、神経的疲労の3つに分けることができます。マラソンで感じる疲労のほとんどは肉体的疲労で、筋肉疲労が由来とされています。現状では、筋肉疲労が起こるメカニズムは明確に解明されていない部分も多いです。筋肉への血流が不足することや、筋肉を動かすためのエネルギーが不足することが筋肉疲労に繋がると考えられます。
栄養面から問題解決にアプローチ
● 血流不足にビーツ
血流不足の改善には、硝酸塩の効果が期待できます。体内に摂取された硝酸塩は、亜硝酸イオン(NO2−)に還元され、一酸化炭素に変わります。この一酸化酸素は血管を柔らかくして拡張する効果があると分かっています。血管が広がることで酸素を運ぶ血液の量が増えます。そして、血液不足が改善されパフォーマンスの向上に繋がります。硝酸塩を多く含む野菜として代表的なのはビーツ。海外の研究で、ランニングのパフォーマンスを大幅に向上させることが判明しています。
● エネルギー不足に回遊魚のペプチド
エネルギー不足には、回遊魚のペプチドの効果が期待できます。マラソンでの主なエネルギー源は、糖と脂肪です。人間の体内には、糖が約1500〜2000カロリー蓄えられています。一方、脂肪は1gあたり9カロリーになり、体重60kgで体脂肪10%のランナーなら54000カロリーを保持していることになります。脂肪からのエネルギー量はとても多いです。ところが、エネルギーになるまでに時間がかかります。回遊魚のペプチドは、糖がエネルギーになる過程で副産物となる乳酸を、再びエネルギーに変換することができます。
マラソン大会に向けた疲労対策
試合前から疲労を蓄積させないために、試合開始7に前から毎日800mg相当の硝酸塩を摂取する「硝酸塩ウィークローディング法」を行いましょう。ビーツはジュースとしても販売されているのでお手軽に摂取できます。
レースの本番でのエネルギー不足対策として、レース前とレース中に『カツサプ』を飲み、乳酸をエネルギーに変えることでパフォーマンスを向上させましょう。レース前から当日まで万全の対策でレースに臨んで下さい。